乳がんのステージがわかったとき|決めることがいろいろあって判断に悩む

乳がんのステージがわかったとき 乳がん
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乳がんの告知を受けてから、いろいろな検査をしてとりあえずのステージがわかりました。私の場合は、2ーBでした。

右胸のがんは5㎝以上ありそうとのこと。リンパ節への転移があればステージが3になると説明を受けました。

がんが大きいため、担当医師からは全摘しかないという話でした。

取り乱すことはありませんでしたが聞きたいことがあるはずなのに、わからないことが多すぎて、何を質問したらよいのかも分からなくなりました。ステージを聞きに行く日は、夫も付き添ってくれました。

この記事では、乳がんのステージがわかったときのことやその後決めなければいけなかったことを書いてみようと思います。あなたのお役に立てることを願っています。

koko
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ステージを聞きに行くのは、とても気が重かったです。

しかも自分の誕生日の前日。

まずはMRI検査を受ける

MRI検査

前回は、乳がんの告知と担当医師が変わるというお話をしました。次の受診までにMRIの検査がありました。

MRI検査では造影剤を使うため、検査前に乳がんのない左腕に針を刺してスタンバイします。乳がんのMRI検査では、胸が写りやすいようにうつ伏せになって撮影します。

15分~20分くらいかかったと思います。ガンガンゴンゴンとかなり大きな音がするため、耳栓をして機械の中に入ります。

私は左耳が感音性難聴です。それでもかなり音を我慢する必要がありました。

ところが検査の途中から、狩野英孝のいろいろな替え歌が頭の中をリフレイン。MRI検査中は動けないので、笑いそうになるのを必死にこらえました。

たぶん、MRI検査で狩野英孝の歌を思い出す人はいないでしょう。なぜ、狩野英孝だったのか?謎ですが、おかげで気分がまぎれました。

MRI検査を終えた後、その日は帰宅しました。心配そうに待っていた夫に、検査中に狩野英孝の歌がリフレインした話をしたら、「検査の苦痛がなくてよかった」と安心した表情をしていました。

「あぁ、私は夫にすごく心配をかけているんだな……」と感じました。

koko
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狩野英孝のクセ歌が頭の中をリフレインしていました。

何で突然思い出したのでしょう?

初めて担当医師とご対面

男性医師

MRI検査から2日後、新たに変わった担当医師からMRI検査の結果を聞きに行くことになっていました。その日は夫も一緒に付き添ってくれました。

担当医師は男性で、淡々とした印象でした。MRI検査の画像を見せてもらいながらの説明です。

がんは5㎝大なので、全摘手術が必要と説明がありました。このときに、「リンパ節へ転移があれば、ステージが変わる可能性があります」と言われました。

「全摘手術後に胸の再建手術も受けられますか?」と聞かれましたが、とっさには返事ができませんでした。私としては、「右胸がなくてもいいかな」と思いましたが、夫は「再建手術をお願いしたら」とアドバイスしてくれました。

私一人で受診していたら、「再建手術はいいです」と言っていたかもしれません。「再建手術をするなら、形成外科も受診して相談してください」というお話になり、ついていくだけでいっぱいいっぱいでした。

ショックはなかったのですが、判断することをすぐに求められているように感じてしまい、心が追いつかなかったのが正直な気持ちです。同じ病院内の形成外科を受診することになったので、担当医師が予約の手配をしてくれました。

4日後に形成外科を受診することになりました。

koko
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次々と「これはどうしますか?」みたいな感じで聞かれるので、考える時間がほとんどありませんでした。

夫が付き添ってくれてよかったです。

病院の帰りに両親へ報告

両親

私の実家は、病院と自宅の間にあります。病院からの帰りに実家へより、両親に乳がんの話をすることにしました。

病院からあらかじめ電話で「これからちょっと寄りたいんだけど。話したいことがあるの」と伝えておきました。

実家に着き、両親に「乳がんになって、今のところステージ2‐Bなんだって」と話しました。少し驚いていましたが、「〇〇病院で〇〇さん(親戚のおばさん)も乳がんの手術をしたのよ」「とても評判のいい先生がいるみたいだから、きっと大丈夫」と励ましてくれました。

すんなり話せたのはよかったと思います。胸の再建手術についても「一応、その方向で」と伝えました。

両親とも「手術で再建して、それで〇〇(私)が少しでも気持ちが楽になるなら、その方がいいかもしれないね」と共感してくれました。でも、まだ自分の中で再建手術って本当に必要なのだろうか?という疑問がありました。

「みんながその方が喜ぶならそれがいいのかも」と思いながらも、何となくもやっとしていました。

koko
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「誰のための手術か?」と聞かれたら、自分のための手術なのですが、家族が心配しない方向を選んだことが正解なのか不正解なのか、ちょっともやりました。

形成外科の担当医とご対面

男性医師

形成外科の担当医は、普段は大学病院に勤務していて、週に1回だけ私が通っている病院に来ている医師でした。

胸の再建手術の方法を2つ提示されました。一つはシリコンを入れること。もう一つは、自分のおなかの組織を切り取って胸の再建に使う方法です。

シリコンを入れる方法は、メンテナンスが必要。異物を入れるので、担当医師はあまりおすすめはしないことを伝えられました。おなかの組織を使う自家再建のほうが良いようなニュアンスを感じました。

そのときにどちらの方法で再建するか判断しなければならなかったので、自家組織を使った再建手術をお願いしました。このときも夫が付き添ってくれました。

自家組織の再建手術は全摘手術の後、右胸にバルーンを入れて皮膚を伸ばします。定期的に生理食塩水をバルーンに入れて徐々に皮膚を伸ばし、ある程度まで伸びたところでおなかを切って組織を取りだし、胸の再建手術を行います。

自家組織の再建手術は体へのダメージは大きいと説明がありました。おなかを大きく切るからです。背中から組織を持ってくる方法もあるようですが、私はおなかのほうが良いとのことでした。

決めることはたくさんあるのにわからないこともあり、かなり戸惑いました。即決しなくてもよかったのかもしれませんが、何となく「すぐに決めなくちゃ」と思ってしまいました。もう少し考える時間がほしかったと思います。

胸の再建手術は乳がんの手術よりも大きな手術のため、形成外科の医師が勤務している大学病院で受けることになりました。

koko
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考える時間がなかったというのが本音です。

翌日に乳がんの右胸全摘手術の予定が決まった

カレンダー

形成外科の医師の受診した次の日に、また乳腺外科を受診しました。形成外科医を話したことや決まったことを伝え、「では、右胸の全摘手術の予定ですが」という話になりました。

最短で2021年1月18日が空いていたので、その日に予定を入れてもらいました。入院は1月16日。時期的に新型コロナウイルスが流行っていたので、入院2日前にPCR検査を受けることになりました。

PCR検査で陽性だった場合は、手術がキャンセルになるということでした。

この日は、近所に住む弟が車で送迎してくれました。夫も付き添ってくれました。

周りの人にすごく迷惑をかけているような気分になり、その点で落ち込みそうになったことを覚えています。

手術までに時間が空いているので夫は心配なようでしたが、医師からは「慌てなくても大丈夫」と説明がありました。

koko
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手術まで1か月半近く間が空いていたので、夫はそこが心配だったようです。

医師からは「そんなに急激に悪くなることはないから大丈夫」と説明を受けました。

乳がんのステージがわかってからは忙しい日々

悩む女性の手

私の場合、乳がんのステージがわかってから、形成外科も受診に加わったため、とにかくあわただしい日々でした。考える時間がほとんどないような感覚で、次から次へと「これはどうする?」と判断を求められることが多かったような気がします。

医師から見れば一人の患者に過ぎないのかもしれませんが、がん患者にとっては初めてのことだらけ。医師の説明も何がわからないのか、何を聞かなけれないけないのかわからずに過ぎてしまったような感じでした。

ネットで調べてもよかったのかもしれませんが、ネガティブな情報はあまり知りたくないと思い、私はほとんど調べませんでした。ただ、がんのステージを聞いたときは、どの程度のものなのか少し調べました。

これは何の病気でも同じなのかもしれませんが、当事者になってみないとわからないことがあると思います。家族も戸惑っていたと思います。

患者に寄り添ってくれる素晴らしい医師もいると思いますが、とにかく今は乳がん患者が多く、次々と対応しなければならないため、そこまで気配りができない状態なのかもしれません。

私は家族が付き添ってくれたので、決められないときにサポートをしてもらえました。でも、一人で病気と向き合う方は、判断に悩むことがさらに増えるのではないでしょうか?看護師さんや医師と、もっと話し合える関係性を持ちたいと思いました。

入院前のPCR検査と入院については、また、今度お話ししますね。

もしも今、乳がんの告知を受けて苦しい方、いろいろな判断で悩んでいる方は、私のつたないお話でもお役に立てることができたらうれしいです。

koko
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乳がんと診断されてからいろいろありました。

乳がんと確定するまでは、こちらの記事で紹介しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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