2021年1月16日に無事、入院することができました。手術は1月18日の月曜日のため、入院は土曜日からでした。
入院手続きは16日の午後だったので、手術までは何もすることがなく元気。「入院しているのが申し訳ないなぁ」と思ったことを思い出しました。出産以来、初の入院は1週間の予定です。
この記事では、そのときの心境を思い出しながら、手術前までのことをお話ししたいと思います。

20年以上ぶりの入院。
どうなるのか、少し心配もありました。
荷物が多かったので弟に車で送ってもらう

私が入院した病院では、パジャマやタオルのレンタルはありました。コップやお箸、下着、息子の彼女ちゃんからのブランケット、予備のタオルは持参していきました。ちょうど生理が終わりくらいの時期だったので、念のため、ナプキンも持っていきました。
何だか荷物がいっぱいになってしまい、息子に借りたキャリーケースがパンパン。病院へは、弟が車で送ってくれました。
入院手続きなどは夫がしてくれました。1階の窓口で、付き添いの夫ともお別れ。ちょっぴり寂しい気持ちになりました。
弟に車で送ってもらえたのは、とても助かりました。

我が家には今、車がないので、弟の送迎はありがたかったです。
看護師さんから入院中の説明を受ける

病室では、担当の看護師さんから入院中の説明を受けました。書類が何枚もあり、署名を求められました。
きちんと感染対策もとられていて、病室の入り口にはアルコール消毒薬が置いてありました。自分用にも持っていきましたが、念には念を入れて、万全の対策をとろうとしている病院側の姿勢を感じました。
新型コロナウイルスが流行っているため、むやみに病室を出ないように説明を受けました。絶対に病室から出ちゃダメ!ということではありませんが、病院内でのクラスターを発生させないためにも協力したいと思いました。

新型コロナウイルスが流行っている時期だったので、看護師さんたちも感染予防対策に大変そうでした。
乳がん患者の数にびっくり

4人部屋に入ったのですが、入院患者さんは私以外にも数名いました。みなさん、乳がん患者です。乳がん患者が増えていることを実感しました。
部分切除の方は、2泊3日で退院できるようでした。私は右胸全摘のため、1週間の予定です。同じ医師から手術を受けるということで、「お医者さんも大変そうだな」と思いました。
看護師さんからの情報では、とにかくその医師は手術が早くて上手とのこと。遠方から飛行機で来る患者さんもいるそうです。
私はたまたま近いからという理由でその病院を選びましたが、乳がん患者さんの中には情報を集めてその病院を選んだという方もいました。
土曜日に入院した人は、私を含めて3人いました。3人とも月曜日の手術のため、少しゆっくり過ごす時間がありました。
あまりお話はできませんでしたが、何となく「緊張しちゃうね」「術後の生活ってどんな感じなのかしら」という世間話をしていました。

病室内でもあまり会話をしないように言われていました。
感染対策の一環です。
でも、皆さんと少しずつですがお話しできてよかったです。
手術まで日にちに余裕があると気持ちが楽

人にもよると思いますが、私は手術日までに数日間余裕があったので、気持ち的に楽でした。入院中はご飯の支度もしなくてよいですし、快適な数日間を過ごすことができました。
ただ、家族に会えない寂しさはありました。コロナ禍のため、面会ができないのです。LINEでのやり取りが、唯一の楽しい時間でした。
特に夫とは、いろいろなやり取りができてよかったです。
でも、中には手術や術後のことを考えて、ブルーな気持ちになる方もいました。そんなときは小声でですが、お話を聞いたり、そのときの私にできることをするようにしました。
私は全摘手術の際に、リンパ節への転移がないか調べることになっていたので、もう医師にゆだねるしかないという心境でした。不安よりも胸が一時的になくなる寂しさのほうが強かったと思います。
シャワーのときに「もうすぐこの胸ともお別れなんだなぁ」と思ったことを覚えています。

夫も私も在宅で仕事をしているため、出産は別として、1週間も離れることは今までありませんでした。
いつもいる人がいない不思議な感じがしました。
私は誰かの役に立つことが好きと改めて実感

先ほどもお話ししましたが、私は入院中に不安を感じている方のお話を聞くことが多かったです。話しやすそうに見えたのかもしれません。また、同じ病気で気持ちがわかり合えると感じてもらえたのかもしれません。
でも、そのときに「私は誰かの役に立つことが好きなんだな」と感じました。
私は20年以上、保育士をしていました。子どもたちと接したり、保護者やおじいちゃん・おばあちゃんと接することも好きでした。でも、パニック障害がひどくなり、発作で動けなくなることが増えてしまったため、退職しました。
乳がん手術のために入院しているときも、どのような形であれ、人と接することで自分の好きなことを再確認できました。

私は誰かの役に立てることがうれしい性格なのだと、あらためて実感しました。
手術前後のことについては、また次回お話ししますね。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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