私は、乳がんの右胸全摘手術のため、2021年1月16日の14時に入院手続きを行いました。当日は弟に車で病院まで送ってもらいました。
夫は、入院手続きの窓口まで付き添うことができます。コロナ禍のため、家族の面会や家族が手術の説明を受けることはできませんでした。
この記事では、入院初日に行ったことについて、思い出しながらお話ししたいと思います。

コロナ禍だったので、家族の面会もできません。
少し寂しいと感じましたが、いろいろな人がお見舞いに来ることもなく、その点は気が楽でした。
窓口で入院手続きの書類提出

入院手続きは、病院の1階窓口で行いました。私以外にも同じ時間帯に入院手続きをする方が何人もいたので、少し早めに病院に着いていてよかったと思いました。
時間にはゆとりをもって行動したいですね。
窓口では、あらかじめ記載してきた入院などに関する書類を提出しました。私一人でもできると思いましたが、夫が「自分がやるから〇〇ちゃんはここで待ってて」と。
書類に不備がないか確認をした後に、夫としばしのお別れです。いつも家で一緒に仕事をしている(仕事内容は異なります)ので、離れて過ごすことは出産以来初めて。自分のことよりも夫の食事や猫の世話のことが心配になったことを覚えています。
夫は独身時代一人暮らしをしていましたが、食事はほとんど作れません。「1週間、何を食べるのだろう……」とちょっと不安になりました。

夫は本当に食事が作れない人なんです。
独身時代、どうやって生活していたのか……。
謎です。
いよいよ病室へ

私は4人部屋の病室に入院しました。担当の方が病室まで案内してくれました。窓側のベッドで開放感がありました。
そこでも書類や持参した薬を提出しました。
レンタルのパジャマに着替え、荷物の片づけ。クローゼット+3つの引き出し、セーフティーボックス、テレビ、冷蔵庫がありました。
1時間くらい看護師さんが来なかったので、ゆっくり片付けや身の回り品の準備ができました。慌ただしくならず、一息つくにはちょうどよい時間でした。

入院したらすぐにいろいろあるのかと思いましたが、予想よりもゆっくりする時間がありました。
身の回りの片づけや準備ができて、よかったです。
いろいろな質問&書類へのサイン

1時間後くらいに、看護師さんが来て血圧や血中酸素濃度の測定をしました。その後、胸の触診です。
「けっこう大きいですね~。でも、〇〇先生はとても手術が上手だから大丈夫ですよ」と優しく声をかけてくれました。看護師さんののんびりした口調に、ホッとしたことを思い出しました。
看護計画などの説明を聞き、サインをしました。何枚かの書類にサインした覚えがあります。
その後は、普段の生活や家のことについて質問を受けました。質問の内容は次のようなものでした。
・一戸建て?
・何階に住んでいる?
・家で寝る時はベッド?それとも布団?
・普段、薬の管理は誰がしている?
・家事は誰がしている?
・2か月以内に海外に行った?
術後の状態にもよりますが、退院後の生活で気をつけなければいけないことがあるかもしれないので、そのような質問をするそうです。
でも、とても優しく聞いてくれるので話しやすかったです。「看護師さんってすごいな!」と、あらためて感じました。

対応が丁寧な看護師さんでよかったです。
気になることも聞くことができました。
手術の予定を聞く

手術は週明け月曜日のAM11:00に、約3時間の予定で行われると説明がありました。手術の説明を聞き、「本当に月曜日には胸がなくなっちゃうんだなぁ」と思いました。
その後、手術前の飲食の説明と着圧タイツの採寸がありました。着圧タイツは、手術前にはいてスタインバイすることになりました。術後のエコノミー症候群を予防するために、着圧タイツを使用します。
採寸は、左右のふくらはぎと足首を測りました。何だか、刻々と手術に向かって時間が進んでいると感じました。
私は薬は1回分ずつ小分けにして、日にちと朝・昼・夜と記載をしていたので、自己管理になりました。薬の管理については、病院で異なるようです。入院前の説明時にどのようにして持参したらよいか、確認することをおすすめします。
私は自己管理ができると判断していただき、飲んだ薬は小分けにしたビニール袋に入れて看護師さんに渡すことになりました。

薬の管理の仕方は病院によって異なります。
小分けにする場合もあれば、必要日数分をシートで渡す場合もあります。
意外とおいしい!病院の食事

私は病院の食事、とてもおいしく感じました。食べやすいもの、口当たりの優しいもの、温かみのあるものが用意されていました。
いつもなら自分で食事を作るのに、このときは上げ膳据え膳。他の人が作ってくれる食事ってありがたい!と思いました。
入院前の準備で「ふりかけを持っていきます」「おやつを持っていきます」というブログも見ましたが、私が入院した病院は食品の持ち込みはなし。でも、十分おいしくいただきました。初日の夕食に、大好きな茶わん蒸しが出てきたことも関係しているのかもしれません。
夕食後は持参した薬を飲み、夫と母にLINEを送りました。夫もそれなりの食事を食べていたので安心しました。
もっと夫育てをしておけば、こんなに心配しないで済んだのかもしれません。結婚して20年以上たちますが、ちょっと甘やかしすぎたのかも。

自分のことよりも夫の食生活が心配でした。
「ちゃんと食べてるかな」など、子どものことのように心配になりました。
やることがなくて暇つぶしが大変

手術は2日後なので元気もあり、本を読んだり、スマホで映画を観たりして過ごしました。でも、一人でいるととにかく暇・・・。
家にいるときは「一人の時間がほしい!」と思うときもありました。でも、実際に一人の時間だけになると、こんなにもつまらないんだと実感しました。
息子にもLINEを送ったら、「たまにはのんびりしてね」と大人の返信。あまりにも暇すぎて、入院初日で「私、大丈夫かしら……」と不安になりました。手術の不安ではなく、一人でいることの不安です。
看護師さんが来てくれるとパッと気持ちが明るくなりました。早々に歯磨きと洗顔をして寝るだけの体制を整え、消灯に備えました。
本や雑誌の他、タブレットやスマホにお気に入りの映画をダウンロードしておくと、暇つぶしになります。ただ、荷物はできるだけ減らしたいところですよね。
それを考えると、タブレットやスマホへのダウンロードがいちばん楽かもしれません。

私はスマホに映画を3本、ダウンロードしておきました。
手術後の気分転換になりました。
翌朝は頭痛に苦しむ

入院初日の夜は眠りが浅く、翌朝は頭痛で苦しみました。もともと頭痛持ちですが、よく眠れなかったことが影響したのでしょう。ナースコールで看護師さんに伝えたところ、まずは水分を多めに摂るようにと指示されました。
それでも頭痛がおさまらず、痛み止めの「カロナール」を出してもらいました。「カロナール」のおかげで、30分後くらいには頭痛もおさまり始めました。
朝食もおいしくいただけました。朝食のパンが、んのり温かかったことに感動。
普段の朝食はトーストとスープだけですが、病院の朝食はパンとスープの他、おかずやヨーグルトまでついていました。もう、おなかいっぱい!
朝食後は頭痛もおさまり、また、元気も取り戻せました。夫に「おはよう」のLINEを送り、看護師さんのチェックが来るまでのんびり過ごしました。

頭痛は普段からよくあります。
でも、入院中はつらかったですね。
看護師さんに相談できたので、カロナールを処方してもらえて助かりました。
翌日のことと手術当日については、また今度お話ししますね。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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