2021年1月16日に乳がん全摘手術のため、入院しました。手術日は週明け月曜日の1月18日です。
手術まで日にちがある中での入院だったので、「不安になるかしら……」と思いましたが、意外と冷静に過ごせました。
この記事では、乳がん手術直前までの様子を思い出しながら、お話ししますね。

もっとドキドキするかと思いましたが、想像以上に冷静でした。
入院翌日は頭痛から始まる

前回もお話ししましたが、入院初日は眠りが浅く、起きたときから頭痛がひどかったです。看護師さんに相談し、水分を多く摂って様子をみましたがイマイチ。そこで、カロナールを処方してもらいました。
カロナールのおかげで頭痛も和らぎ、朝食の頃には元気も回復。しっかりめの朝食に、おなかいっぱいでした。
午前中の検温や血圧測定、胸の触診のときに、その日にシャワーの時間を教えてもらいました。シャワーは14:30~とのことで、また時間近くになったら声をかけてもらえることになりました。
睡眠不足だったので、10:30頃から1時間程度、眠ってしまいました。

入院は出産以来。
ベッドが硬くて、眠りが浅かったです。
昼食も快適

二度寝したことで頭もスッキリ!昼食もおいしくいただきました。
入院食のご飯はグラム数が記載されていました。前日の夕食は150gでしたが、入院2日目の昼食は100g。それにおかずが3品+果物がついていたので、おなかがいっぱいでした。
あまり食欲がない方でも食べやすいようにさっぱりした酢の物やナムルがうれしかったです。
昼食後に、看護師さんから手術前の注意事項が記載された紙を受け取りました。

病院食がおいしくてびっくりしました。
栄養バランスも考えられています。
手術前の準備について

初めに手術の日時の確認がありました。私の手術は1月18日11:00頃から3時間程度の予定です。手術の担当医師は時間が早まることが多いとのこと。少し早めに準備をしておくように説明を受けました。
手術のときに使用するバスタオルとおむつみたいなものをビニール袋に入れて、テレビ台の上に置いておくように指示されました。
手術当日は、持参した薬を看護師さんが管理してくれることになりました。麻酔後、意識がもうろうとした状態で薬の飲み間違いを防ぐためです。
私はパニック障害と左耳の感音性難聴の薬があったので、薬の管理は看護師さんにお任せできてよかったです。

特にパニック障害の薬は切れることが怖かったです。
お任せできてよかった。
手術前のシャワー|右胸をしっかり見ておく

私は右胸の全摘後、期間を開けておなかの組織を使って再建手術を受けることにしていました。そのため、右胸全摘後は生理食塩水が入ったティッシュエキスパンダーが入る予定です。
今まで見慣れていた胸を失うことは、正直寂しいと感じました。でも、がんをきれいに取ることができれば生きる望みがつながります。
脇のリンパ節への転移があるかどうかは、手術時に確認することになっていました。
シャワーのときに「これで右胸ともお別れか……」と、少し感傷的になりました。でも、基本的にあまり泣かない性格なので、「右胸ちゃん、お疲れさま」という気持ちもありました。
息子が赤ちゃんだったときは、生後半年まで完母でした。その後、私が病気になり、薬の飲み始めたのでミルクに移行しました。
でも、息子に母乳をあげられたこと、好きな服を自由に着られたことなど、胸がなくなるとは思ってもいなかった頃のことを思い出しました。あれこれ考えると寂しさが増しそうな感じがしたことを覚えています。

あまり悲観的にならないように心をセーブしていました。
若ければ、もっと違う感情だったのかもしれません。
夕方からまた頭痛・・・

シャワーも浴びてさっぱりし、右胸とのお別れも済んだところで、また頭痛が始まりました。看護師さんからは水分を多く摂るように指示されていましたが、どうしても頭痛がおさまらず、またカロナールを出してもらいました。看護師さんから「〇〇さんは、頭痛持ちなの?」と聞かれました。
頭がガンガンする中での夕食でした。「頭が痛い……」と思いながらも、今のうちにしっかり食べておかなければという思いもあり、頑張って食べました。
夕食時のご飯の量は150gでした。ボリュームがありましたが、何とか完食。
翌日の手術の備えて、早めに持参した睡眠薬を飲みました。

一度頭痛を起こすと、しばらくは痛みが去りません。
入院中も頭痛には悩まされました。
手術当日はいろいろ忙しい

手術初日の夜よりは眠れましたが、早朝4:30頃に目が覚めてしまいました。少し気持ちがざわざわしていました。
6:00過ぎに朝の薬を看護師さんが持ってきてくれました。手術前は食事がとれないので、少量の水で薬を飲みました。
7:00前に手術の担当医師が来て、胸を触診。右手と右胸にマーカーで印をつけていました。「いよいよ数時間後には手術なのね」と感じました。
手術の結果は、当日の夜に担当医師から説明があると聞きました。高齢の方で、説明の理解が難しそうな方には、担当医師が家族へ電話するようです。
コロナ禍のため、家族が手術の説明を聞くことができないことは少し不安でした。
7:20頃に着圧タイツと上着の着替えをしました。着圧タイツはきつすぎることもなく、「守られている」感じ。
7:30には点滴の針を刺して、スタンバイしました。点滴の針は太いため、少し痛みがありましたが、すぐに違和感はなくなりました。
その後、夫におはようのLINEを送りました。
8:40頃に薬剤科の方が来て、薬の確認。
・抗生物質を使ったことがあるか
・そのときに蕁麻疹などが出なかったか
この2点を確認していました。
9:00前に、形成外科の医師がマーキングをしに来ました。全摘手術の直後にティッシュエキスパンダーを入れるため、乳腺外科の医師だけでなく、形成外科の医師も手術のかかわるためです。
乳腺外科の医師がつけたマーカーの跡を見て、「なるほど」と言いながら、また新たな線を描いていきます。
その後は少し、ゆっくりする時間がありました。
手術当日は朝から忙しいことに驚きました。10:25頃に看護師さんが来て、トイレなどを済ませているか確認していきました。

いろいろ指示されたり、医師や看護師さんが来たり。
なかなか落ち着きませんでした。
いよいよ手術|ワープしてきます

オペ室までは、看護師さんに誘導されながら歩いていきます。スースーして寒かったことを覚えています。
オペ室に入る廊下のドアのところで、病室担当の看護師さんからオペ室担当の看護師さんに変わります。オペ室担当の看護師さんからいくつも質問を受けました。
・氏名
・生年月日
・どこを手術するのか
・アレルギーの有無
・入れ歯の有無
グラグラする歯がないか、指で触って確認もありました。
私は11:10頃にオペ室に入室しました。麻酔科の医師と話をしていると思ったら、あっという間にワープ。
14:30頃に病室のベッドで目が覚めました。手術中はのどに管が入っていたため、声が枯れていました。ふくらはぎにはフットポンプが巻かれ、定期的の収縮するようになっていました。
まったく記憶がないので、本当にワープしているような不思議な感覚でした。でも、術後の痛みはありました。

仕方ないですよね。だって、切っているんですもの。
術後のことについては、また今度、お話ししますね。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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