1週間の入院生活が終わり、無事に帰宅できました。でも、退院後は、入院中には感じなかった不安もありました。
ちょっとしたことで、「これは大丈夫なのかしら」と動揺することも少なくありませんでした。入院中は何かあれば、すぐに看護師さんに伝えることができましたが、退院したら健康管理は自分で行わなければいけないと実感しました。
退院後の生活から、本当の治療が始まると感じました。
この記事がこれから乳がんの治療を受ける方、治療中の方のお役に立てることを願っています。
退院1日目|シャワーを浴びる

入院中は、術後のシャワーはありませんでした。毎日看護師さんが体を拭いてくれました。
髪は自分で洗っていましたが、術後の初シャワーは少し緊張しました。
傷の部分にはビニール上のシートが貼ってあるため、シャワーのお湯がかかっても大丈夫でした。背中を洗うときは、右脇がひきつれて少し洗いにくかったです。右上腕部の脇に近い部分の感覚はまだ鈍く、自分の体ではないような感じがしました。
でも、久しぶりにシャワーを浴びられたことはよかったです。傷は保護されているので、しみることもありませんでした。
もっとショックを受けるかと思いましたが、思いのほか冷静に胸を見ることができました。ティッシュエキスパンダーが入っているので、少しだけふくらみがあったからかもしれません。
年齢的にも50代ですし、「仕方がない」とあきらめがつきましたが、20代や30代の方はもっと複雑な感情になるのかもしれないと思いました。
夕方は少し右腕がだるくなり、ゆっくり過ごすようにしました。
下着は入院準備の際に、前開きのブラジャーを用意しました。パッドが入るタイプです。入院中は使用しませんでしたが、退院後は前開きブラのお世話になりました。

胸の傷を見るときはドキドキしたけれど、思っていたよりも大丈夫でした。
退院2日目の様子|胸にうずくような痛み

少しずつ皮膚の感覚が戻ってきたのか、胸にうずくような痛みを感じました。術後すぐの痛みよりは軽いですが、入院中よりも痛みが強かったです。痛み止めを飲んで過ごしましたが、あまり動かさないようにしました。
いろいろな疲れも出てしまい、不安な気持ちとともに夕方2時間ほど眠ってしまいました。
胸を見ると、少し赤くなっていました。腫れているとは言い切れませんが、少し膨張しているように感じました。

皮膚が赤くなっていて、少し熱も持っていました。
退院3日目の様子|外来で形成外科を受診

朝の9時ごろに病院の形成外科の看護師さんから電話がありました。「急ですが、今日、受診できませんか?」という内容でした。10時に予約を取り、急遽形成外科を受診しました。
何をするのかと思っていたところ、胸の抜糸でした。
前日からの胸の痛みを伝えたところ、胸や脇に水が溜まっていることが原因と分かりました。今後、赤くなったり腫れたりした場合は、次回の外来予約を待たずに電話をして受診するように指示されました。とりあえず、痛みの原因が分かったことはよかったです。
抜糸後は、「優肌絆」というテープで保護しました。縫った傷跡の上に貼っていくテープです。シャワーの前にはがし、シャワー後は水けをよく拭いた後にまた張り直すそうです。
テープ同士が3㎜ほど重なるようにして貼っていくように教えてもらいました。「優肌絆」は、病院内の売店で402円(税込)で販売されていました。とりあえず、1個購入しました。

急な診察だったけれど、ちょうど不安を感じていたのでちょうどよいタイミングでした。
退院4日目の様子|右胸と右上腕部が痛い

朝から右胸と右上腕部が痛くて、少しつらかったです。
水が溜まっている原因を解消する方法を、ネットで検索しました。腕を上げたり胸が揺れたりすると、ティッシュエキスパンダーが動いてしまい、液が溜まったり、内出血を起こすようです。
私は退院後、少し動きすぎていたので、家事は夫にお願いし、安静を第一にしました。仰向けで寝ると胸が圧迫される感じで痛みがあるので、手術していない左側を向いて寝ると楽でした。
ティッシュエキスパンダーが入っていると、右胸に変な重みを感じます。「これは慣れるしかないのかな?」と思ったことを覚えています。

ネットで何でも検索できるのは便利。
でも、正しい情報を選ぶことが必要ですね。
退院5日目の様子|相変わらず脇や胸が腫れぼったい

シャワーにもだいぶ慣れ、胸の傷跡にテープを貼るのも手際よくできるようになってきました。ただ、相変わらず右脇や右胸の下の部分はぼわっと腫れぼったい感じがします。シャワーのお湯で温めると、痛みが少し和らぎます。
自分の体との向き合い方やつき合い方を少しずつ学ぶ時間となりました。
傷跡の部分のたっぷりの泡で優しくなで洗い。清潔に保つことも大切です。
でも、どうしても胸の違和感はとれません。

最初は傷跡に触れることに抵抗感がありました。
でも、少しずつ慣れていきました。
退院6日目の様子|皮膚が乾燥してきた

もともと乾燥肌ですが、胸の皮膚が乾燥してかゆみが出てきました。右上腕部も服が当たると痛みを感じます。
傷跡以外の腕には、保湿剤を使用しました。
脇は相変わらず痛みますが、胸の痛みは少しずつおさまってきました。

とにかく皮膚の乾燥がひどかったです。
私が使った保湿剤はこちらです。
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退院7日目の様子|胸の張りが気になる

6日目の夜は、仰向けで寝ても胸の痛みはあまりありませんでした。でも、胸は腫れているようにも感じます。痛みはおさまっているので様子を見ることにしました。
こういうとき、病院に電話してよいのかわからなくなります。「もしかしたら大したことじゃないのかも」という気持ちになり、病院へ電話することをためらってしまいます。
皮膚の乾燥は相変わらずなので、傷跡以外の部分には保湿剤を塗りました。右腕のリハビリは様子を見ながら少しずつ行いました。
でも、どうしても胸の張りが気になって……。
前開きのブラは締め付けないものを選びました。そのため、胸の圧迫感はなく、楽に過ごせました。下着選びはなかなか難しいと思いますが、個人的にはブラ付きのタンクトップでもいいかなと感じました。
こんな感じで始まった私に退院生活。入院時には感じなかったことが一つひとつ不安の種になりました。
いちばんの不安は、胸の張りと脇の痛みです。いつ、病院に電話をしたらよいのか、本当に悩みました。
私の入院していた病院で診てくれる形成外科の医師は、毎週月曜日しかその病院には来ません。様子を見て、あまりにも違和感を感じるようなら、次の週の月曜日に形成外科を受診しようと思いました。
退院後は、メンタル的にも落ちやすかったです。家族や甘えられる人がいる方は、家事などはお願いしてもよいと思います。私は「少し飛ばしすぎたかな」と反省しました。

やはり術後は安静にすることも大事。
メンタル的にかなり無理していたのかも…と思います。
退院後8日目以降については、また今度お話ししますね。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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