右胸全摘手術退院後は、再建手術のためのティッシュエキスパンダーの周りにリンパ液が溜まってしまいました。そこで急遽、形成外科を受診し、250CCのリンパ液を抜きました。
胸の皮膚はリンパ液が溜まったことで伸びていたので、ティッシュエキスパンダーに200CCの生理食塩水を追加。
まだ、病理の結果は出ていませんが、おなかの組織を使った自家再建を目指していたため、大学病院で検査やCTを撮ることになりました。
今回は、大学病院での受診やCT検査などについてお話ししますね。
この記事がこれから乳がんの治療を受ける方、胸の再建手術を考えている方のお役に立つことを願っています。
胸の再建手術は大学病院で

乳がんの全摘手術は、地元の病院で受けましたが、胸の再建は大学病院で行うことになっていました。手術が複雑で長時間かかること、入院や設備などの点で地元の病院では難しかったからです。幸い地元の病院の形成外科医が普段勤務している大学病院で、予約を取ることができました。
電車に乗っていかなければいけないので、パニック障害の私にはハードルが高かったのですが、仕方ありません。
初めて大学病院を受診する日は、近所に住む弟が休みを取って車で送迎してくれることになりました。あらためて、家族の愛を感じました。

実家の家族のサポートもあり、助かりました。
初めに形成外科を受診

大学病院は初診のため、9:00の予約ですが、8:30までに総合受付を済ませるようにと指示されていました。道が混んでいるかもしれないということで、早めに家を出ました。弟の車なので、気分が悪くなることもなく病院に向かうことができました。
前日に地元の病院で会っている形成外科医ですが、この日も胸の様子を見てもらいました。やはり、ティッシュエキスパンダーの周りにリンパ液が溜まっていました。でも、抜くほどではないということで、そのまま様子見になりました。
地元の乳腺外科の医師とも連携をとってくれているので、安心したことを覚えています。
おなかの組織を使うと言っても、脂肪を取るか、筋肉まで取るかはCTで血管を見てからわかるとのこと。CTを撮る際、造影剤を使うので、同意書にサインしました。

医師に診てもらえると、それだけで安心しますね。
まずは血液検査から

腎機能を確認してからCTを撮るため、血液検査がありました。大学病院の採血は、広い空間に何人の看護師さんがいて、次々と採血していきます。採血待ちの方が多かったのですが、15分ほどで自分の番号が表示されました。
右胸を手術しているので、採血は左腕から。痛みはほとんどなく、「採血のプロは違うな」と感じました。

採血コーナーは混雑していましたが、とても広くて流れもスピーディーでした。
造影剤を入れるための針を入れる

急遽のCT検査だったため、私の場合は待ち時間が長かったです。予約が入っている方の間に入れてもらう感じです。
着替えをして、処置室で造影剤を入れるための針を左腕に入れました。けっこうな太さの針で、少し痛みがありました。20分ほどその状態で待ちました。
着替えをしてから時間が長かったため、薄寒い感じだったことを覚えています。

こんなに待つとは思わなかったので、上着を羽織らずにいたことも寒かった原因です。
いよいよCT撮影|造影剤は気持ちのよいものではない

やっと自分の名前が呼ばれ、CT撮影室に入りました。台の上に仰向けで横になり、腕は頭の上へ。右胸が痛むかと心配でしたが、大丈夫でした。
念のため、右胸の全摘手術後で腕が上がりにくいことは伝えました。
マイクからの指示に合わせて、息を吸って数秒止めるを数回繰り返しました。その後、造影剤を入れました。
「体が熱くなりますが、ビックリしないでくださいね」と説明を受けましたが、造影剤が入った瞬間、体全体が一気にボッ!と熱くなりました。口からふわっと出た息からも、薬のニオイを感じました。
気分は悪くなりませんでしたが、気持ちのよいものではありません。
造影剤を入れて、1回息を吸って止めるを行い、撮影は終了しました。その間、約15分でした。ゆっくり体を起こして、気分が悪くないか、ふらつかないかを確認してから退室しました。
処置室で針を抜き、3分間自分で圧迫止血を行います。時間がわかるように、処置室では砂時計を準備していました。3分間、ギュッと腕を圧迫して、止血が確認できたところで、検査はすべて終了です。

造影剤は気持ちのいいものではありません。
一瞬、おもらししちゃったのかと思いました。
大学病院は半日がかり

会計などを済ませたときには、お昼になっていました。大学病院の近くで時間をつぶしてくれた弟が車で迎えに来てくれました。
CT検査を受けるため、朝食は軽く摂る程度でしたが、少し緊張していたいのでおなかはまったくすきませんでした。
病院にいるときはあまり時間が気になりませんでしたが、終わってみると半日がかりだったことがわかりました。形成外科の受診、採血、CT検査だけですが、退院後間もなかったので疲れました。
わざわざ休みを取って送迎してくれた弟には、感謝しかありません。疲れましたがパニック発作も起こらず、無事に帰宅できました。
胸の再建手術の日程については、病理の結果次第になりました。でも、抗がん剤を使わないのであれば、5月ごろには手術できるかもと、教えてもらえました。少し前にすすめた感じがして、うれしかったです。

疲れたけれど、弟のおかげで助かりました。
退院後12日目以降については、また今度お話ししますね。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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