右胸全摘手術退院後26日目に乳腺外科の医師から、病理の結果を聞きました。
夫は「一緒に行こうか?」と言ってくれましたが、一人で行くことにしました。
夫にこれ以上の心配をかけたくなかったからです。
でも、一人で聞きに行くのも正直なところ、怖かったです。
クールな主治医なので、説明は淡々としたものでした。
かえってその方が、私にはよかったのかもしれません。
取り乱したり、動揺することはありませんでしたから。
この記事が、これから乳がんの治療を受ける方のお役に立てることを願っています。
いよいよ病理の結果を聞きに行く|吐きそう・・
退院26日目も胸や脇の痛みはありません。
傷が回復していることを感じます。
でも、今日は病理の結果を聞きに行く日。
予約時間は午後です。
午前中からいろいろなことが頭をよぎり、怖くて吐きそうでした。
お昼ご飯の後、病院へ。
電光掲示板に自分の診察券番号が出たときには、「はぁ・・・」と思いました。
でも、検査の結果を聞かなければ、今後のことはわかりません。
意を決して、診察室に入りました。
がんは思っていたよりも大きかった
主治医はすぐに、病理の結果を話し始めました。
多くの患者を相手にしているので仕方がないのかもしれませんが、患者にとっては人生を左右するかもしれないことですよね。
少しそのあたりをくみ取ってほしかった・・・という思いがあります。
主治医から言われた最初の一言は「がんは予想していたよりも大きかったです」。
私のがんは7×4×6.5㎝でした。
非常に広範囲に広がっていたため、全摘で間違いはなかったとのこと。
f(+)・sc(+)・Ly1・V1・ABCDE area
リンパ管侵襲と静脈侵襲が認められ、脂肪組織浸潤と真皮内浸潤が乳頭部に認められました。
最大表皮まで0.5㎜の部位まで真皮浸潤していました。
乳頭部のただれは、がんによるものでした。
エストロゲンレセプターは陽性
総合判定では、エストロゲンレセプターは陽性。
プロゲステロンレセプターも陽性でした。
MIBー1の陽性頻度結果は16%。
おとなしい顔つきのがんで、ホルモン療法を5年続けることになりました。
リンパ節への転移はありませんでした。
3か月ごとに乳腺外科を受診し、ノルバデックスという薬を飲むことになりました。
3か月ごとの受診の際は、そのときどきによって血液検査や超音波、マンモなどを組み込まれています。
正直なところ、ホッとしました。
薬を飲む必要はありますが、全摘手術は間違いない判断だったこと、日常の生活を大きく変える必要がないことがわかりました。
私には、抗がん剤の治療を受けている知り合いもいます。
がんの治療に楽なものはないと思いますが、それでも私はラッキーだったと感じました。
でも、ホルモン療法が始まると、いろいろと不都合なことが起こり始めました。
まずは3か月ホルモン療法を続けること
主治医からは、ホルモン療法で起こる副作用についての説明はありませんでした。
聞かなかった私にも落ち度はあると思いますが、「こういう副作用がありますよ」という情報はほしかったです。
結局は、まずは3か月ホルモン療法を続けてみて、3か月後に乳腺外科を受診することのみ伝えられました。
50代ですが生理がまだあったので、「これから生理がなくなるのかな」と思ったことを覚えています。
主治医からの説明は、ただ聞きに行くだけでは理解できなかったかもしれません。
あらかじめ、どのような治療法があるのか、説明に使われる言葉の予習をしておいてよかったと思います。
あなたもこれから病理の結果を聞きに行くのであれば、用語の理解はしておいたほうがよいかもしれません。
夫に報告|安心してくれました
病院から帰宅後、夫に報告しました。
がんは大きかったけれど、顔つきはおとなしいタイプ。
抗がん剤は使わず、ホルモン療法を5年続けること。
3か月ごとに乳腺外科を受診し、定期的に検査をしていくこと。
リンパ管や静脈には侵襲があること。
でも、夫は安心してくれました。
「本当によかった。でも、これからが大変だね」と言っていました。
私もこれからが本当の治療なんだなと改めて感じました。
おとなしい顔つきと言ってもリンパ管や静脈に侵襲があるので、先のことはわかりません。
それでも落ち込まずに済んだのは、ある程度の知識を持って話を聞けたから。
5年間、薬を飲むのは大変ですが、パニック障害はもっと長い期間服薬しています。
区切りのある治療は、何となく私の中で希望に変わったのです。
でも、ホルモン療法は思っていたよりもつらかった、というか地味につらいです。
ホルモン療法で起こった不都合なことについては、また今度お話ししますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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