2021年1月18日に右胸の全摘手術を受けました。私は乳がんと診断されたときも「やっぱりがんだったんだ」と感じた程度で、大きなショックはありませんでした。
全摘手術後も「がんだから仕方ないよね」と、気持ちを切り替えることができました。
ところが、退院してホルモン療法が始まってから、下痢や便秘、関節痛、頭痛、倦怠感、ネガティブな考え方になってしまいました。
いろいろな疲れもあったのだと今では思いますが、そのときは「どうしてこうなったんだろう」と、答えのない質問で自分を苦しめてしまいました。退院してからが本当の治療だと感じています。
この記事がこれから乳がんの治療を受ける方、治療中の方のお役に立てることを願っています。
退院61日目|関節が痛い

ノルバデックス服用35日目です。
この日も便は出ませんでした。5日間出ていないので、おなかが少し張っているような感じがします。
それよりもつらかったのは、関節の痛みです。肩、ひじ、ひざ、手の指など、いろいろな関節が痛くて、動くことが億劫になりました。
特に指の関節痛がひどく、食器を洗っているときもちょっとした具合で「いてて」という状態。家族に「関節が痛い」と伝えましたが、イマイチ伝わっていないような感じ。
少しもやもやしました。

すごく痛いのですが、家族にはそこまで伝わらなかったみたいです。
退院62日目|関節痛がさらに悪化

ノルバデックス服用36日目です。
やっと少量ですが、便が出ました。下痢もつらいけれど、便秘もなかなかです。
関節痛は、前日よりも強くなっていました。特にひざと手首、首、背中が痛くてたまりません。
動くと痛いので、何かをするときはそーっと動くようにしました。家族には「そんなに痛いの?」と聞かれましたが、私としては「昨日から言っているのに」といら立ちがありました。
今思えば、家族もどうしたらよいのかわからなかったのかもしれません。
おなかはすきますが、食欲はありません。ダイエットできるかも。そう思いました。

家族に対して、もやもやした気分です。
退院63日目|右胸の圧迫感がじわじわ来る

ノルバデックス服用37日目です。
今日も少量ですが、便が出ました。排泄できることのありがたさを実感。
関節痛はありますが、前日よりは痛みが引いています。
ただ、右胸のティッシュエキスパンダーの圧迫感が強く、不快でした。何とも言えない気持ちの悪さ。体の中に異物が入っている感じというところでしょうか。
この日は、歯医者さんの予約が入っていました。結局のところ、歯の痛みの原因はわかりませんでしたが、反対側(左側)の歯の治療が必要になりました。昔、治療した歯ですが、歯の根が傷んでいることがわかりました。
歯の根の治療は時間がかかるので、体力のあるうちにしておいたほうがよいです。右上の痛む歯も様子を見ながら、歯の根の治療をすることになりました。痛みの原因がわからないのですが、念のために予防的処置をしておこうということに。
いろいろ通院するところが増えてしまい、私のスケジュール帖は予定でいっぱいになってしまいました。

乳腺外科・形成外科・心療内科・耳鼻科・歯科。
スケジュール帖が病院の通院予定でいっぱいです。
退院64日目|ようやくおなかが落ち着いてきたかも

ノルバデックス服用38日目です。
この日も少量ですが排便がありました。やっと少しずつ、腸の動きがよくなってきたのかもしれません。一つ不快な症状が消えて、安心しました。
でも、体調とメンタルはあまりよくありませんでした。特にメンタル。
だるいし、動きたくないし、いろいろ考えるのが面倒だし……。でも、家事はしていたので、家族に「もう少し、手伝ってほしいなぁ」と思いました。
右胸の圧迫感は消えません。
関節痛はひざだけになりました。でも、痛くて正座はできません。
ノルバデックスの副作用に、関節痛があります。もろに副作用を食らっている感じがしました。

乳腺外科の主治医からは薬の副作用については何も聞いていません。
聞かなかったから教えてもらえなかったのでしょうか?
退院65日目|とにかくだるい

ノルバデックス服用39日目です。
今日は排便はありませんでした。右胸の張り感が強く、痛みを感じました。久しぶりに痛み止めを飲みました。
でも、何よりもしんどかったのは、メンタルです。とにかくだるくて動けません。やろうと思えばできるとは思いましたが、その気力がわきませんでした。
ちょっと、鬱っぽくなっていたのかもしれません。考えることがネガティブなことばかり。
「きっと、このままの状態が続くのだろう」「家族も誰もわかってくれない」
そんな気持ちになってしまいました。

気持ちが沈んで、うつ症状が出てしまったようです。
心療内科では抗うつ剤ももらっていますが、効いているのか……。
メンタルが不調なときは無理をしないほうがよい

この時期は、関節痛がひどかったり、便秘で食欲がなくなったり。その他、メンタル面の低下が著しかったです。
家族も協力はしてくれるのですが、私がしてほしいこととは違うことでした。私もきちんと「これをやってほしい」と伝えればよかったと思いますが、メンタルがボロボロなのでそんなゆとりもありません。
一人で悶々としてしまいました。
乳がんの診断を受けたときも手術を受けたときも、それほどショックはなかったのですが、退院して2か月後くらいにいろいろなことが一気にあふれてしまった。そんな感じがします。
そういうときは、無理ができません。自分を守るためにも、最低限のことしかしない。
そのくらいでちょうどよいのかもしれません。頼れる人がいる方は、誰かに頼ることも必要です。

私は意固地になりがちでしたが……。
退院後66日目以降については、また今度お話ししますね。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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