右胸全摘手術退院後326日目から330日目|乳房再建手術201日目から205日目|芸能人の死について

右胸全摘手術退院後326日目から330日目 乳がん
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2021年1月に右胸全摘手術、5月に自家組織での再建手術を受けました。この記事は、当時の記録を読み返しながら書いています。

前回は、働き方を変えようと思い、ライターの仕事を辞めると伝えたこと、また、体力は低下しているものの体調が安定してきたことをお話ししました。

私の場合、睡眠不足も大きく影響していて、早朝に目が覚めることが減ったことで少しずつ体調が改善してきました。疲労の蓄積が少なくなったと感じました。

ところがその後、また体調が悪くなってしまいました。おそらく風邪をひいて悪化したのだと思いますが、過呼吸を起こしたり発熱したり。近所に住む実家の母が、食事の差し入れをしてくれるほどひどい状態でした。

また、神田沙也加さんが亡くなったことが私の中で大きなショックとなり、ときどき死んでしまいたくなるような気がしていた時期でもあります。芸能人の死が自分にこれほど大きな影響を与える経験は初めてでした。

この記事がこれから乳がんの治療を受ける方、治療中の方のお役に立てることを願っています。

退院326日目|乳房再建手術201日目|過呼吸

ノルバデックス服用297日目です。

日中は体調もよく、元気に過ごしていました。ところが夜になると体中の皮膚が痛くなり、そのまま過呼吸を起こしてしまいました。

自分でも何が原因だったのかわかりません。突然、皮膚が痛くなり、服が当たっているだけで痛くてたまりませんでした。

ベッドの中でじっと動かずに過ごしていましたが、急に息が苦しくなり過呼吸になってしまいました。頓服を飲みましたが、間に合いませんでした。

過呼吸で体力が奪われるので、そのまま眠ってしまいました。でも、夜中にまた息苦しくなり……。

数日間、体調がよかっただけに、悲しい気持ちになりました。

koko
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何がきっかけだったのか?

今でもよくわかりません。

退院327日目|乳房再建手術202日目|発熱

ノルバデックス服用298日目です。

前夜の過呼吸から、体調が崩れてしまいました。風邪のような症状が一気に悪化し、発熱。

食欲がなく何も食べられなかったので、夫がゼリー飲料などを買ってきてくれました。「少しでもカロリーを摂らないと……」と口にするのですが、どうしても飲み込むことができません。

たまたま実家の母から電話がかかってきて、夫が私のことを伝えると、食事の差し入れを持ってきてくれました。私は食べることができませんでしたが、夫が食べてくれたのでよかったです。

母も私の体調を心配してくれました。何だかみんなに迷惑をかけているような気がして、申し訳なかったです。

koko
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熱は38℃くらいでした。

頭痛と食欲不振。

だるさも感じていました。

退院328日目|乳房再建手術203日目|少し熱が下がる

ノルバデックス服用299日目です。

熱は少し下がってきました。でも、食欲はほとんどありません。胃や腰が痛くて寝ているのも少し大変でした。

この日も母が、ちょっと高級なお弁当を差し入れに持ってきてくれました。とてもきれいな彩で、少し食べてみたところとてもおいしく感じました。

夜は少しずつですが、お弁当も食べられるほどになってきました。夫も安心したようです。

無理をしないようにベッドで休む時間を多くとりました。横になると、スーッとまぶたが閉じていくのがわかります。そのくらい、体力を消耗していたのでしょう。

koko
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頭痛と寒気もありました。

退院329日目|乳房再建手術204日目|胃が痛い

ノルバデックス服用300日目です。

前日よりも体が楽になりました。熱は37℃代に落ち着いています。でも、胃が痛いです。

この日も食事はほとんど食べられず、夫が買ってきてくれたヨーグルトやゼリーを少しずつ食べました。

お医者さんに行った方がよかったのかもしれませんが、動くと息が苦しくなるので外には出られませんでした。心療内科の頓服も服用しながら、少しでも楽に息ができるように対処しました。

koko
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胃の痛みがつらかったです。

ほとんど食べられなかったので、胃が荒れてしまったようです。

退院330日目|乳房再建手術205日目|不満を夫にぶつけてしまった

ノルバデックス服用301日目です。

ずっと体調が悪かったので、精神的にもイライラが溜まり、夫に不満をぶつけてしまいました。後から反省しました。

夫は私のために、買い物や食べられそうなものを探してくれたのに、どうしてあんなことを言ってしまったのか……。夫は反論もせず、私のイライラを受け止めてくれました。

この日は、神田沙也加さんが亡くなったことをニュースで知りました。特にファンだったわけではありませんが、このニュースは私の気持ちにすごく大きな衝撃を与えました。

ふとした瞬間に、死に引っ張られるような感覚を感じました。このような気持ちになったことは今まで経験したことがありません。

「あんなにキラキラ輝いている人でも、死を選んでしまうんだ」と思いました。そして、「死んだら楽になれるかもしれない」という思いが頭をスッとよぎりました。

テレビで神田沙也加さんのニュースを見るたびに、死に引っ張られるような気がするので、テレビを観ることを辞めました。夫にはこの話はしませんでした。

きっと、ビックリするだろうと思ったからです。悲しい気持ちにさせてしまうかもしれないと感じました。

koko
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死にたくなる瞬間を初めて実感しました。

自分でも驚きました。

生と死は隣り合わせ

体調が悪かったところに衝撃的なニュースを目にして、私自身、初めて死を選ぶかもしれないと感じました。生きていることがいやとか、そういうことではないのです。

ただ、「死んでしまってもいいかな」という気持ちに引っ張られるだけ。死を怖いとも思いませんでした。楽になりたいという思いでした。

乳がんで命を助けていただいたにも関わらず、そのような気持ちになってしまうことに後ろめたさも感じました。また、夫や家族にそんな話をしたら、悲しませてしまうとも思いました。

生と死は隣り合わせだと実感しました。このような気持ちになったのは初めてです。そのくらい、そのときの私は不安定だったのだと後から気づきました。

誰にも言ってはいけない。

そう感じた出来事です。

koko
koko

死にたくなるときは、ふとした瞬間に訪れます。

衝動的に死を選ぶ人の気持ちが少しわかったような気がします。

退院後331日目|乳房再建手術206日目以降については、また今度お話ししますね。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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