2021年1月に右胸全摘手術、5月に自家組織での再建手術を受けました。この記事は、当時の記録を読み返しながら書いています。
前回は体調不良のところに神田沙也加さんが亡くなったというニュースを聞いて、気持ちが死に引っ張られる感覚を初めて感じたことをお話ししました。
私は今まで死にたいと思ったことはほとんどありません。しかし、芸能人の死が私の気持ちをガラリと変えました。
今までに感じたことのない感覚でした。自分でも驚きました。
心療内科の受診日が近づき、医師に相談しようと思いました。この気持ちを乗り越える、または振り払うことができるのか。
気持ちの切り替えが上手にできるようになりたいと思いました。
この記事がこれから乳がんの治療を受ける方、治療中の方のお役に立てることを願っています。
退院331日目|乳房再建手術206日目|久しぶりに親友に会う

ノルバデックス服用302日目です。
この日は久しぶりに、小学生のときからの親友に会いました。少しの時間ですが、親友と話をすることで気持ちが少し晴れました。
もちろん、「死にたい気分になるときがある」ことは話しませんでしたが、親友は私の変化にすぐに気づき、「無理しすぎないでね」と声をかけてくれました。
親友には乳がんのことは伝えていました。親友の妹さんもパニック障害です。私よりも重症だと思います。彼女は身近な人にパニック障害の人がいるので、私の苦しみを少し理解してくれているように感じます。
親友とは済んでいるところが離れているため、なかなか会う機会はありません。ときどき、LINEや電話で連絡を取る程度。
それでも会えば、会わなかった期間がスポッと抜けるほど、一瞬にして学生時代に戻れるような感じがします。友だちの存在はありがたいと心から感じました。

友だちの存在は本当にありがたいです。
何気ない話が心を和ませてくれます。
退院332日目|乳房再建手術207日目|ライターの仕事を辞めたら楽になった

ノルバデックス服用303日目です。
やはり早朝に目が覚めてしまいます。体は疲れているのですが、頭の芯が冴えてしまう感じ。
少し元気もあったので、大掃除をしました。大掃除と言っても、網戸や窓拭き、玄関拭きなどです。私の実家に居候している息子も珍しく我が家に帰ってきました。
乳房再建手術後の経過もよいので、窓拭きなどで腕の上げ下ろしをしても痛みはありません。
ライターの仕事を辞めたことで、収入面での不安は残りますが、精神的なプレッシャーからは解放されました。元気なときならできることも、心が弱っているときはいつも以上のプレッシャーを感じてしまうのだと思います。
精神的な面ではまだ不安定さはありますが、この日は死に引っ張られる感覚はありませんでした。

息子の顔を見るとそれだけでうれしくなります。
もう、大人なんですが。
いつまでたっても子どもは子どもだなと思います。
退院333日目|乳房再建手術208日目|ときどき死に引っ張られる予感

ノルバデックス服用304日目です。
前日に掃除を頑張りすぎたためか、ひざと右腕が少し痛いです。でも、不快感はありません。
ところが、午後から急に、神田沙也加さんのことが頭をよぎるようになりました。おそらく何かのニュースを見たことがきっかけだったような気がします。
そこから死に引っ張られる感覚が蘇ってきました。積極的に死にたいわけではないのですが、「死んだら楽になれるのでは」という気持ちになるのです。
テレビはしばらくは見ない方がよさそうです。ちょっとしたきっかけが私の中で引き金になるからです。
こんなに簡単に死にたいと思う精神状態には、驚きも感じますし、怖い気持ちにもなりました。できるだけ、ポジティブな音楽を聴いたりして、気持ちを紛らわせるようにしました。

ちょっとテレビで観たり聞いたりしたことが、私の心の中を支配する感じです。
怖いなと感じました。
退院334日目|乳房再建手術209日目|心療内科受診日

ノルバデックス服用305日目です。
心療内科の受診日でした。私は最近感じている死に引っ張られるような感覚について、相談しました。
心療内科の医師は、「できるだけそのニュースは見ないようにしましょうね」と言ってくれました。テレビなどの影響で、私のように感じてしまう患者さんもいるそうです。
ライターの仕事を辞めたことも伝えました。
医師からは「今はプレッシャーがかかることから少し離れた方がよい」とアドバイスを受けました。辞めてよかったみたいです。
早朝に目が覚めてしまうこともあるので、日中は少しの時間でもベッドで横になるように助言をいただきました。眠らなくても体を休めることが大事とのことでした。
心療内科の医師に相談してよかったと思います。

私にとって、心療内科の医師はとても大切な存在です。
いろいろな話ができるので、気持ちが楽になります。
退院335日目|乳房再建手術210日目|皮膚をむしるクセ

ノルバデックス服用306日目です。
数日前から、手の指の皮を剥くクセがついてしまいました。そのため、指先がいつも赤く、ところどころ血がにじんでいます。
皮膚をむしってしまう症状がひどい人は、「皮膚むしり症」という強迫観念だと知りました。私も気をつけないといけないと感じました。
私は健康な皮膚もむしってしまいます。そのため、傷ついたり出血したり……。以前はなかったクセなので、ここ数日の精神的な不安定さが影響しているのかもしれません。
特に親指の皮を剥いてしまうことが多く、水仕事も少し苦痛でした。痛みを感じることはわかっているのに、皮を剥いてしまうことをやめられません。

皮膚をむしってしまった後は罪悪感にさいなまれます。
どうしてこうなってしまったのでしょう。
精神が安定しない

体調を崩してから、精神的にまた不安定な状態になってしまいました。
乳がんの術後の経過はよく、問題はなさそうです。ノルバデックスによる副作用でホットフラッシュや関節の痛みはありますが、少しずつつき合い方も学んでいる感じがします。
死に引っ張られる感覚はときどき襲ってきます。ふいに死にたくなる感じ。死んでしまってもいいかなと思ってしまいます。
せっかく乳がんの手術を受け、今も治療を継続しているのに。助けていただいた命なのに申し訳ない気持ちになります。
精神的に安定しない状態が続き、心が疲れました。

自分でもどうしたらよいのかわかりません。
メンタルの不調はなかなか改善できません。
退院後336日目|乳房再建手術211日目以降については、また今度お話ししますね。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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